森のテキスタイル  リネン編
   文:島塚絵里
 
 
Eri Shimatsukaによる、森のテキスタイルシリーズに新作が登場しました。

 
以前から、フィンランドの暮らしに定着しているテキスタイルを作りたいという思いを抱いていました。
そして、今回ご縁があり、創業101年の老舗、Jokipiin pellava(ヨキピーン ペッラヴァ)にて、
コットンリネンのテキスタイルを織っていただくことになりました。

 
3月の雪のまだ残る日、家族でヘルシンキから330キロ離れたヨキピーに車で向かいました。
朝早く家を出発 し、工場に到着したのはお昼過ぎ。
ヨキピーがあるのは、ポホヨンマーというエリアで、昔から手仕事やもの づくりが盛んなエリアです。

 
赤い木造建築に着くと、3代目の社長であるティモさんが笑顔で迎えてくださり、工場を案内してくれました。
実は、出会いは今から5年ほど前。イラストレーターである福田利之さんの本のコーディネートを担当し、工場を訪ねた時でした。
モノづくりへの誠実な姿勢にひかれ、いつかヨキピーでものづくりがしたいと密かに願っていたので、
数年越しの想いが叶い、森のテキスタイルがヨキピーの工場で実際に織られる現場を目にすることができ、喜びでいっぱいです。
そして、5歳の娘も、モノが生まれる光景を間近で見ることができ、とても よい体験をさせていただきました。

 
熟練の職人によって作られた、フィンランドで長年愛されているリネン製品を日本の皆様にお届けすることを心より嬉しく思っています。

 




Jokipiin pellavaで織られた布。素材は、コットン50% 麻50% 。使うごとに風合いがよくなっていきます。


これは縦糸を仕掛ける大きな機械。ヨーロッパ産の上質 なリネン糸が縦糸に使われています。

これは縦糸を仕掛ける大きな機械。ヨーロッパ産の上質 なリネン糸が縦糸に使われています。




 横糸には、サステナブルな繊維の安全証明である、Okotek認証のコットン糸が使用されています。




娘にとっても、モノが生まれる過程を見ることができて、よい社会科見学になりました。
 




101年前からこの場所に佇む、ヨキピーペッラヴァ。
工場は川のすぐ横に位置し、敷地内には今も古い建築が残っています。

 
 
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